三井化学と子会社のプライムポリマーは、アメリカにおいて、ポリプロピレン(PP)自動車材の需要拡大に対応するため、年間生産能力を1万4000トン増強すると発表した。
同社グループは、2011年度中期経営計画の基本戦略において、世界トップの競争力を持つPP自動車材事業のグローバル展開を打ち出し、現在は世界8つの地域(日本、アメリカ、メキシコ、ブラジル、欧州、インド、タイ、中国)にPP自動車材の製造拠点を有し、生産体制の強化・拡大を進めている。
今回、米製造子会社のAdvanced Composites社においてラインを増設、年間生産能力を1万4000トン増強し、2013年第4四半期より営業運転を開始する。増強後の生産能力は年間26万8000トンとなる。
北米の自動車生産は、世界的な金融危機を受け大きな影響が出たが、現在では以前の状況に持ち直し、今後も大きな成長が期待されている。今回の増強で、拡大する北米市場におけるトップクラスの供給力を強化するとともに、グローバルな供給体制の強化を目指していく。