【オートモーティブワールド13】2プロセッサ+3グラフィックアクセラレータ搭載のデジタルインパネチップ…freescale Vybridファミリ

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フリースケールのデジタルインパネ
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フリースケールは、ディスプレイオーディオやマルチファンクションディスプレイに応用可能なデジタルインスツルメントパネルリューションとしてVybrid VF5xxRファミリを利用したインパネクラスタを展示している。

Vybridファミリは、組み込みLinux、もしくはMQX(フリースケール製OS)に対応したARMチップのコンプレックス製品といえる。アプリケーションプロセッサにARM Cortex-A5、システムのコントローラとしてARM Cortex M4、さらに、2Dアクセラレータ1つとスプライト処理用アクセラレター2つを搭載する。

ディスプレイオーディやメータの表示のために、かなりCPUヘビーなチップ構成のようだが、「少ないRAM(メモリ)で、カーナビ表示、やアナログメータ、リヤビューカメラなどのグラフィックスをフルカラーで違和感なく描画する」(技術本部 湯本拓氏)にはこれくらい必要ということだろう。デモは、デジタルインパネのユニットが展示されていたが、アナログメータの針の動きは非常になめらかだ。

インフォテインメント機器、ITS関連機器などの搭載が進むと、機械式のメータやランプやLEDによるインジケータでは、十分な情報表示ができなくなってくる。航空機の計器類がマルチファンクションディスプレイに置き換わったように、自動車のインパネもデジタル化は避けられないのかもしれない。

Vybrid VF5xxRファミリは、2013年中に量産が開始される予定だという。

《中尾真二》

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