【新聞ウォッチ】「平穏無事」では終わらなかった2012年。よいお年を。

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年12月31日付

●米無人機自衛隊に導入、政府調整、尖閣監視強化へ(読売・1面)

●首相、原発新設を明言、事故原因究明の上で(読売・1面)

●ホンダの二輪インドで反攻、ベテラン営業マン奮闘(読売・7面)

●北米向け車生産メキシコ移管へ、マツダ(読売・7面)

●限界にっぽん、30~40代も社内失業(朝日・1面)

●重大ニュース2012(毎日・6,7面)

●笹子トンネル5台事故、前日に復旧、1時間閉鎖(毎日・23面)

●公的資金で製造業支援、工場・設備買い取り、官民、5年超で一兆円(日経・1面)

●独高級車、新興国を強化、アウディ、ブラジルに工場検討(日経・7面)


ひとくちコメント

大晦日。泣いても笑ってもきょう1日で今年も終わりである。あっという間に2012年も暮れてしまったが、振り返れば、この1年間もいろいろな出来事が起こった。多くの著名人の訃報にも接した。個人的には師と仰ぐ2人の大先輩ジャーナリストが2月、3月に相次いで旅立ち、我が行く末に思いをはせる感慨深い年だった。

きょうの紙面をみても、毎日が「重大ニュース2012」を掲載。その大見出しは「民主政権→自公奪還、全原発停止→再稼働」。サブ見出しには「尖閣諸島を国有化、中国各地で反日デモ」と「東電を実質国有化、電気料金は値上げ」とある。それら以外のニュースでは「中山教授にノーベル賞」、「消費増税法が成立」「群馬でツアーバス事故」「トンネル崩落9人死亡」などが取り上げられている。

日経は「軌跡2012」という特集企画で政治・経済・外交問題などを回顧。このうち、企業関連では「日本の製造業が正念場に立たされている」として、「危機去らず焦る製造業、自動車襲った『7重苦』」にスポットを当てている。

そこで思い出すのが、年の初めに、トヨタ自動車の豊田章男社長の「良い年にならなくても、1年間、何も起こらないでほしい」というグローバル企業のトップにしてはさめた抱負である。世界中を見渡してもこれだけの厳しい経営環境の中で「平穏無事」で終わることはあり得えない話。案の定、尖閣問題に端を発する中国での日本車販売の激減が日本の自動車メーカーに重くのしかかった。

それでも、師走選挙での政権交代後には、自動車などの輸出企業に少しの光明が差し始めたのが円安・株高の進行である。29日付の朝日朝刊によると、「トヨタが超円高による輸出採算の悪化を理由に下請け部品メーカーに求めていた値下げを、2012年度下期分は取りやめた」というニュースも報じられた。

ゆく年のことはもう打ち止めにしよう。あすからの新しい年はどんな1年になるのだろうか。「7重苦」「6重苦」がいくつ減るのか、あるいは増えるのか。「平穏無事」を祈るだけでは前には進めない。新年こそよいお年を。

《福田俊之》

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