トヨタ自動車は、2013年1月1日付で主に新興国でのKD(ノック・ダウン)生産を、継続的、戦略的に企画・実行するため「KD事業企画部」を新設するなどの組織改正を実施すると発表した。
中ア中本部に新設するKD事業企画部は、同本部付の「BR-KD事業室」を部格の組織として再編する。
新規事業を着実に、企画・管理を推進するため、事業創出(新事業の企画)と事業管理(事業立上げ後の拡大・再構築等)の括りで「事業開発本部内」を再編する。
IT・ITS本部では、販売分野のITオペレーションの開発とTPSに基づく現地現物の改善活動を融合、グローバルで迅速、効率的に進めるため「流通情報改善部」を新設する。
第1技術開発本部は、実験領域内各部を再編する。実験領域の運動性能・振動騒音・安全などの機能面と機能間の連携を強化するため、全機能を集約した「性能実験部」と、車両軸の評価を通してトータルでの性能向上を担う「商品実験部」に再編する。また、TNGAに即した体制を構築するため、複数車種の共用化部分となるアンダーボデーは第1ボデー設計部に、ニーズに合わせて変えていくアッパーボデーを第2ボデー設計部に再編する。
「制御ソフトウェア開発部」は制御ソフトウェアの開発にとどまらず、制御システムを含む開発のプロセス改善や標準化といった、開発の基盤となる業務を担っていることから「制御システム基盤開発部」に名称を変更する。
ワイヤーハーネスや電源などの電子インフラ開発のスピードアップを図るため「第5電子開発部」を新設。一定の品質を設計段階で担保する部品開発に向けて、電子実験部で培ってきた知見や評価技術を開発プロセスへ織り込み、設計現場へ反映させる。電子実験部を廃止する。
地域、車両ごとのニーズに対応していく触媒・塗装・防錆の設計機能と、素材技術開発を強化するため、それぞれの括りで設計部と開発部として再編する。
第2技術開発本部は、エンジン技術領域内各部を再編する。エンジンプロジェクト推進部は、生産技術部門、各設計部門と連携し、競争力のあるエンジンをスピーディーに開発するため「エンジン開発推進部」に名称変更する。効率の良い開発と広い視野をもった人材育成を推進するため、設計を担当するエンジン設計部、制御・適合を担当するエンジン制御システム開発部に再編する。
製造本部では、田原工場の第1ラインと第2ライン統合に伴って第1車体部と第2車体部を統合する。