マレーシアのヘアサロン男女分離問題、州政府が処罰を暫定執行停止

非イスラム教徒が経営するヘアサロンで非ムスリムの異性への整髪が男女分離規制に違反しているとして罰則を科せられていた問題で、汎マレーシア・イスラム党(PAS)が政権を握るクランタン州政府は、調査と見直しが終了するまでの間、暫定的に執行停止することを決定した。

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非イスラム教徒が経営するヘアサロンで非ムスリムの異性への整髪が男女分離規制に違反しているとして罰則を科せられていた問題で、汎マレーシア・イスラム党(PAS)が政権を握るクランタン州政府は、調査と見直しが終了するまでの間、暫定的に執行停止することを決定した。

同州自治体文化観光委員会のタキユディン・ハッサン議長が12日、明らかにした。執行停止は、クランタン華人商工会議所とクランタン華人協会の要請を考慮し決定したもので、非イスラム教徒が異性の顧客に整髪などのサービスを行うことが可能となった。イスラム教徒の異性に対するサービスは禁止を維持する。タキユディン議長は、すでに出された処罰に関しては明言を避けた。

クランタン州では、非イスラム教徒が経営するヘアサロンで非ムスリムの女性美容師が非ムスリムの男性顧客の整髪をしたということで罰金を科されるケースが絶えず、非イスラム教徒に対しイスラム法を適用することは公平ではないとして議論を呼んでいた。

伊藤 祐介

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