今、時代が要求しているのは、エコとクリーン。そのテーマを踏まえた上で革新的な技術、走行性やクルマとしての本質的な能力等々の総合力を判定した。
その結果、次世代ディーゼルとも言えるマツダ『CX-5』に10点を配した。後処理なしにNOxを抑え、ノイズ、振動も不快感なく、高回転までストレスなく回りトルク感も損なわれないところに注目、これまでのディーゼルの常識を覆すと判断した。
輸入車のイチバンにと選んだのは、BMW『3シリーズ』。ラインナップそれぞれのキャラクターが活かされ、どのモデルもバランス良くハンドリングが素晴らしいと感じた。とくにハイブリッドのパワフルさには心酔させられた。
横越光廣|モータージャーナリスト
1967年に二玄社(CARグラフィック編集部)に入社。1971年に退社後、フリーランスとして自動車専門誌、一般誌に試乗記、レース記事などを寄稿。1988年には『モーターレビュー』の創刊編集長に。同誌休刊後は、再びフリーでライター、編集などにたずさわる。
著書に『わが青春の名車たち』『1960'S日本の名車』などがある。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)、日本モータースポーツ記者会(JMS)会員。1960年代からの社会事情と、自動車そのものの発展とその過程をシームレスに体感、レポートし続けている。COTY選考委員歴は28年になる。