豊田自動織機は、コンテナ搬送AGVシステム(無人搬送車)が「2012年度グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)」を受賞したと発表した。
グッドデザイン金賞は、すべての2012年度グッドデザイン賞を受賞した対象の中から、特に優れたデザインとして審査委員会から授与される最高位の賞。2012年度のグッドデザイン賞応募総数3132件のうち、グッドデザインに選定されたものは1108件で、その中から15件に金賞が贈られた。
同社のコンテナ搬送AGVシステムは、デザインと社会システム(仕組み)のデザインが融合、日本の新しい海事産業戦略の担い手として期待できることや、ハードとソフトを融合して、新しい仕組みを作り上げた点が高く評価された。
コンテナ搬送AGVシステムは、コンテナターミナルで、埠頭と保管ヤードの間でコンテナを搬送するAGVと、その配車運行制御を行うソフトウェアからなるシステム。ヤード内搬送作業の自働化に加えて、荷役設備全体の連携制御という全く新しいコンセプトで、コンテナターミナルの稼働率アップと、港湾の競争力強化を狙って開発した。
2012年4月からアジア唯一の自働化ターミナルとして、名古屋港、飛島コンテナ埠頭で全面自働化運用を開始している。