日産自動車が6月28日に立ち上げた、Facebookなどのソーシャルネットワークサービスを通じて様々な企画を展開していくという「にっちゃん」プロジェクト。編集長に任命された放送作家の鈴木おさむ氏が、同プロジェクトのねらいについて語った。
プロジェクトがスタートするまでは、クルマに対してそれほど強い関心を持っていなかったという鈴木氏だが、企画の一環として『エルグランド』をベースとした総額1000万円超の「究極の事務所カー」を特注し自費で購入した。
「私は40歳にして初めてマイカーを持つわけですけれども、私のようにあまりクルマに触れてこなかった人間が、『究極の事務所カー』を作ることによって、『クルマって企画として面白いんだな』と思ってもらえたら嬉しい」と鈴木氏は語る。
「若者の自動車離れ」が叫ばれる昨今の自動車業界について、クルマそのものだけではなく、クルマを取り巻くイメージを全体を変えていかなければならないと鈴木氏は言う。
「例えばディーラー1つとってみても、見るだけじゃダメなのかなと入りにくいイメージがある。そして、自動車メーカーを遠くに感じる、自分に関係ないと思っている人がとても多い。そうしたイメージをまず変えていく必要があると思います。にっちゃんプロジェクトを通して、(ディーラーや自動車メーカーを)遊び心やイタズラ心があるところだなと思ってもらうことで、クルマの会社自体を身近に感じてもらうということがとても大事だと思います」
さらに、「携帯電話を自分好みにカスタマイズするように、クルマがもう少し手軽に自分の好みやスタイルに合わせてカスタマイズできるようになれば、より身近にクルマを感じてもらえるようになると思う」とした上で、「自分のオリジナリティをクルマで表現できるということを、にっちゃんプロジェクトを通して提案していきたい」とした。