いすゞ自動車の細井行社長は11月7日、都内の本社で開いた決算会見で、先進国および新興国のいずれでも対応できる高効率ディーゼルエンジンの開発を加速させる必要があるとの考えを明らかにした。
細井社長は「我々が(2年前に)中期経営計画をつくった段階では、先進国がハイブリッド車や新エネルギー、新興国については従来通りの燃料でやっていけるだろうという商品のすみ分けを考えていた」と当時を振り返った。
「昨今の環境だけではなく、色んな燃料価格を含め、先進国がハイブリッドという世界ではなくて、新興国を含めて、その燃料を産出する国に近いところ、あるいはその国自体、色んな燃料を燃やせるような自動車でなければ、なかなか通用しなくなってくるだろう」と指摘。
その上で「高効率ディーゼルエンジン開発や将来技術への取り組み。これを加速させなければいけないということが、我々の中期経営計画の中で、今一番変えていかなければいけないと認識している」と述べた。