BASFは、オランダのテン・カーテ・アドバンスト・コンポジッツと、自動車向け熱可塑性コンポジットを開発、製造、商業化するため、戦略的提携を結ぶことで合意したと発表した。
今回の提携は、構造部材に適用可能なコンポジットを自動車用途向けに提供することが目的で、自動車の軽量化と二酸化炭素の排出削減の推進に貢献する。
テン・カーテは、連続繊維強化型熱可塑性コンポジット市場をリードしてきた。これまで、主にエアバスA380やA350、ボーイング787など、軽量な最新型航空機の構造部材やインテリアなどに製品を供給してきた。
一方のBASFは、自動車業界で長年の知見とネットワークを持っている。両社が自動車用途向けコンポジット材料の分野で協力することで、開発を迅速化する。
今回の戦略的提携で、BASFは、熱可塑性樹脂の製造と組成について蓄積してきたノウハウを提供し、自動車向け「ウルトラミッド」「ウルトラデュアー」「ウルトラゾーン」を開発する。
テン・カーテは、コンポジット材料の製造に関する知識を提供し、両社が協力することで、スペシャリティプラスチックを使った自動車用コンポジット材料(UDテープ、プレプレグ、ラミネート)を開発する。