J.D.パワーアジア・パシフィックは、2012年日本OEタイヤ(新車装着タイヤ)顧客満足度調査を実施し、その結果を発表した。
調査は、乗用車を新車で購入後5〜14か月が経過したユーザーを対象として7月にインターネット調査を実施。5562人から得た回答を軽自動車、コンパクトカー、パッセンジャーカー、ミニバンの4セグメントで分析。総合的な満足度調査は「ハンドリング/グリップ性能」「乗り心地/静粛性」「耐久性/信頼性」「見映え」の4つのファクターで評価してもらった。
結果によると、ブリヂストンは、軽自動車とコンパクトカーの2セグメントで1位となった。軽自動車は3年連続、コンパクトカーでは6年連続1位で、軽自動車の「耐久性/信頼性」を除くすべてのファクターでトップの評価となった。
パッセンジャーカーは、ミシュランが8年連続の第1位となった。「乗り心地/静粛性」「耐久性/信頼性」でトップの評価となった。
ミニバンは、ヨコハマが第1位となった。「ハンドリング/グリップ性能」「乗り心地/静粛性」「見映え」のファクターでセグメントトップスコアを獲得している。
また、調査の結果、省燃費性能や乗り心地、静粛性に対する顧客の期待にタイヤブランドのイメージは追いついていないことも明らかになった。例えば、新車装着タイヤの「燃費への貢献度」の満足度評価は、2009年調査から3年連続の向上が見られるものの、ミニバン、SUV、パッセンジャーカーセグメントでは依然として極めて低い評価水準にある。履き替え用タイヤを購入する際に、52%の顧客が燃費を重視しているが、現在保有している新車装着タイヤのブランドに「燃費性能がよい」というイメージを持っている顧客の割合は、最も高いブランドでも24%にとどまっている。