BMW i、デザインもサステイナビリティ

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BMW i8コンセプト
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BMW iのデザインは、『i3』、『i8』、そして、それ以降も出てくるモデルも含めて、共通の理念でデザインされている。

そもそも、これまでにないブランドのモデルをデザインするにあたって、まず、何を考えたのだろうか。BMW AG BMW iシニア・エクステリア・デザイナーのカイ・ランガーさんは、「まずは自由にデザインできると考えました。しかし、その後、道に迷った感じも持っていました」。その理由は、「通常BMWのモデルをデザインする場合は、ドグマというか出来上がった理念があるので、そのストーリーに沿った形で描き上げていけばいいのです。しかし、iはこうした決まったストーリーがないので、むしろそこからが大変でした」と話す。

そこで、iとして新しいユーザーを得ていかねばならないことから、その将来のユーザーに与えることが出来る正しい価値はなんだろうか、また、そのために会社が選ぶ正しい方向性はどういったものかをつかむべく、多くの調査を行なったという。「まずは、ユーザーのニーズをつかむことが最初のタスクでした。そして、そのニーズを埋めるためには、どうすれば求められているものがユーザーに提供できるのか、というアプローチをとったのです」と話す。

そして、そのニーズがあるのかを探し求めながら、iブランドに使えるような、全体的なアイディアを得ようとした。「例えばラインワークやグラフィックにしても、BMW i全体に使えなくてはいけません。たったひとつの製品だけに使えるものでは駄目なのです」

そのBMW iのデザインキーワードは、「全体的なホリスティックな考え方を持って、キーワードを捉えてきました」とランガーさん。「ひとつはポジティブ。そして、サステイナブルもあります。特にサステイナビリティは、全体を包括したもので、材料だけのことではないのです。ストーリーもビジュアルもサステイナブル、持続可能でなくてはならないのです。そういったところが大切だと思いました。そしてネクストプレミアムや、オーセンティック、本質を守るということも非常に大きなキーワードだと考えています」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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