KEN OKUYAMA DESIGN代表の奥山清行氏は、「僕が見本としている12年住んだイタリアでも、70年代に大量生産から、イギリスやアメリカ、フランスやドイツなどの列強に挟まれて、モノの方向性がわからなくなっていた時代がありました。その中で彼らが見出したのは、ブランドといったものをしっかり作って、若干価格は高くても、それ以上の価値を持つモノでした。それが、いまのイタリアの色々な素晴らしい商品になっているのです」という。そして、「ちょうど日本がそういった時期に来ているんじゃないかと思います。いま日本は閉塞感が漂っています。今回の事業提携を通して、この閉塞感を打破していって、新たらしい未来に向けた文化的に豊かな暮らしといったものを、この家具を通してどしどし演出をして情報を発信していければと考えています」と語った。 《内田俊一》