欧州での新車販売が落ち込み、経営の立て直しが急務となっているイタリアの自動車大手、フィアット。同社が新たな再生計画を公表した。
これは9月22日、フィアットとイタリア政府が共同で明らかにしたもの。フィアットのセルジオ・マルキオンネCEOと、イタリアのマリオ・モンティ首相は9月22日、ローマで会談。その会談を受けての発表だ。
発表によると、フィアットは今後、海外市場への輸出を強化。とくに欧州以外の市場への輸出を拡大し、生き残りを図る。
また、資本提携を結んだクライスラーグループとの間では、さらなる商品の共同開発や部品の共用化を推進。研究開発部門の強化も行う。
フィアットグループ(ランチアやアルファロメオを含む)の欧州新車販売は、7月の6位から、8月は8位へと後退。その販売台数は3万7687台で、前年同月比は17.7%減と、15か月連続で前年実績を下回った。
フィアットは2012年8月、長期化する販売不振を受けて、イタリア国内の新規投資計画を一時凍結すると発表している。