ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲンは、2012年1-8月の商用車(LCV=軽商用車)の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は36万2200台。前年同期比は5.6%増だった。
市場別では、西欧がギリシャに端を発した信用不安の影響で、前年同期比2%増の18万9000台と微増にとどまる。このうち、地元ドイツは3.5%増の8万0200台と、フォルクスワーゲン商用車部門にとっては、引き続き単一国の最大市場に君臨する。
一方、東欧は2万7600台を売り上げ、前年同期比は27.6%増と大きく伸びた。ロシアは、44%増の1万0700台と大きく増加。アフリカは20.3%増の1万3000台、アジア太平洋地域は1万1650台を売り上げ、前年同期比は64%もの伸びを示す。
車種別では、小型ピックアップトラックの『アマロック』が、前年同期比25.3%増の5万0800台と牽引。中/大型バンの『クラフター』も、37.8%増の3万1500台と好調だ。『T5』シリーズは4.7%増の10万7200台。『キャディ』は10万2100台を販売したものの、前年同期比は2.2%のマイナスだ。
フォルクスワーゲン商用車部門のEckard Scholz取締役は、「これまでにない多彩な選択肢を用意し、ビジネスやレジャーのニーズに応えていく」と述べている。