今年8月、岡山県和気町内の山陽自動車道上り線で、タイヤがパンクしたことで停車していた乗用車に追突し、車外に出ていたクルマの乗員4人を死傷させた44歳の男について、岡山地検は7日、自動車運転過失致死傷罪で起訴した。
岡山地検によると、問題の事故は2012年8月17日の午後10時15分ごろ発生している。和気町衣笠付近の山陽自動車道上り線(片側2車線の直線区間)で、パンクのために道路左側の路肩へ停車していた乗用車に対し、後ろから進行してきた大型トラックが追突。道路外へ避難しようとしていた乗員4人をクルマごと弾き飛ばした。
この事故で18歳の男性が死亡。40歳と21歳の女性が全身強打で意識不明の重体。クルマを運転していた宮城県仙台市宮城野区内に在住する52歳の男性が骨折などの重傷を負った。岡山県警はトラックを運転していた兵庫県高砂市内に在住する44歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。男性死亡後は同致死傷に切り替え、同容疑で送検していた。
調べに対して男は「前をよく見ていなかった」などと供述していたが、後の調べで居眠り運転だったことが判明。衝突直前に目が覚めたが、ブレーキが間に合わずに衝突したとみられる。検察は7日までに男を自動車運転過失致死傷罪で起訴している。