ユーロNCAPコンソーシアムは8月29日、韓国キアモーターズの欧州向け主力コンパクトカー、新型『シード』の衝突安全テストの結果を明らかにした。
ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで実施。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テストだ。
2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを導入。評価の割合に応じて、ポイントが配分されるようになった。例えば、最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価が90ポイント以上必要とされる。
新型シードのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は、同時に結果が公表された新型ルノー『ルーテシア』に並ぶ32点。前面衝突時にはダミー人形の胸への傷害レベルが、5段階評価で上から2番目、側面ポール衝突ではダミー人形の胸への傷害レベルが、5段階評価で下から2番目だったが、それ以外の評価は総じて高かった。
また、子ども乗員保護性能は、ルーテシアと並ぶ43点。歩行者保護性能では、ルーテシアを2点下回る22点、安全補助装置の有無はルーテシアを1点上回る6点だった。
この結果、新型シードの合計ポイントは103点に。同時に結果が公表されたボルボ『V40』の111点、アウディ『A3』の109点、ルーテシアの106点は下回ったものの、総合評価で5つ星を獲得している。