JFEスチールは8月20日、インドの提携先JSWスチール社に対し、自動車用鋼板の製造技術供与を行うことで合意し、契約を締結したと発表した。
今回の契約は、インドに生産拠点を持つ各自動車メーカーの高度化・多様化する現地調達要請に対応するためのもので、ハイテンやJAZ(高潤滑性GA鋼板)を含む外板など多岐にわたる規格を供与対象としている。
JSW社での一貫製造体制の構築を最終目標に見据えつつ、2013年秋稼動予定のビジャヤナガール製鉄所 第二冷延工場において、連続式酸洗-冷間圧延ライン(年産230万t)、連続焼鈍ライン(年産190万t)、溶融亜鉛めっきライン(年産40万t)の操業および対象製品の製造技術を供与する。
JSW社は、第二冷延工場からの製品供給体制を整備することで、自動車鋼板市場への本格的な参入を図り、さらなる拡販を目指す。またJFEスチールは、インドの鋼材供給拠点としてのJSW社との提携を活用し、インド自動車用鋼板市場での成長戦略を具体的に推進していく。