2010年に他チームに先駆けてブローンディフューザーを実用化したレッドブルは、翌シーズンにはドライバーとコンストラクター両タイトルを独占するまでにシステムの能力を高めた。システムに規制がかかった今年、レッドブルはあらゆる手を尽くして規制の抜け道を探ったが、この行動もついにFIAによる「ルール明確化」という通達を招いてしまった。具体的には、ブレーキダクトに空力形状を与え、中速域で排気を吹き付けるという手段が、エンジンマップ規制によって封じられた件だ。 レッドブルの今季優勝は3回にとどまりコンストラクターズランキングの首位は守るものの、昨年同時期に2位との差が103ポイントだったのに対して、今年のリードはわずか53だ。ニューウィーがその苦難を語る。「開幕前からこういう流れは予測していました。2シーズンにわたってエキゾーストブローイングに過度に依存してきたため、フロントウイングの弾性規制やテスト規制とも相まってレッドブルが一番強い影響を受けてしまったのです。これを補う方向性を見出すまでにかなりの時間がかかりました」7月下旬、ハンガリーGPに先立って導入されたエンジンマップ規制への対応もまだ完全ではないとニューウィーは認める。ベッテルはハンガリーで4位には食い込んだが、マクラーレンやロータスのペースにはついて行けなかったというのが実情だ。「ルノーと協力してエキゾーストブローイングを最大限取り戻す努力をしていたところに、それまでの認識とはまったく異なるルール解釈を突き付けられたわけです。仕方ありませんね。もう一度白紙から考え直すことにしますよ」
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