富士重工業(スバル)の小林英俊常務執行役員は8月8日、東京都三鷹市で記者会見し、全面的にダイハツ工業からのOEM調達となっている軽自動車について「スバルらしい差別化を図った商品づくりは、大きな課題」と述べた。
小林常務は、スバルグローバルマーケティング本部副本部長として、商品戦略などを担当している。同社はトヨタ自動車との業務・資本提携の一環として軽の開発・生産から撤退し、小型から中型クラスの事業展開に経営資源を集中する体制をとっている。
ただ、国内では軽の市場が3割を超えており、OEM調達によるビジネスに特化した後も、同社の重要なセグメントとなっている。小林常務は、「具体的に決まったものはない」としながらも、OEM調達を続けるなかで「デザインの一部変更だけでなく、将来は足回りを含めたスバルらしさの反映も考えなければならない」と語った。