住友商事子会社の英Summit Petroleum社(SPL社)は、JX日鉱日石開発子会社の英JX Nippon Exploration and Production社(JXUK社)との間で、SPL社が6.27%保有するキヌール開発油田を譲渡し、その対価としてJXUK社が保有するピアース生産油田権益3.75%を取得する油田権益の交換取引を実施し、両資産の評価差を差額金で調整することで合意した。
SPL社が譲渡するキヌール油田は英領北海の中部に位置し、2008年5月の試掘にて油田発見に成功。2011年7月の英国政府承認を経て、2013年後半からの生産開始に向け開発作業を実施している。
また、SPL社が取得するピアース油田は英領北海の中部に位置し、1999年に生産開始。同社は2009年に3.73%の権益を取得しており、今回の追加取得で権益比率を7.48%まで積み増すことになる。同鉱区は現在も追加開発が実施されており、今後も長期的・安定的な生産が期待されている。
今回の取引により、住友商事およびSPL社は、探鉱段階から参画し発見した油田権益のバリュー実現をすると同時に、既保有の生産権益を積み増し、英領北海における石油開発事業の成長基盤を強化していく。