日野自動車は7月25日、2013年3月期の第1四半期(4-6月期)連結決算を発表した。日本やアジアの販売好調で営業利益は前年同期比3.3倍の152億円となり、世界販売、各利益とも第1四半期として最高となった。
第1四半期の販売は、エコカー補助金の追い風を受けた日本が2.2倍、主力のアジアが61%増となるなど、グローバルでは64%増の約3万7000台となった。このうち海外は51%増の約2万8000台で、すべての四半期で最高だった。
トヨタ向けの車両も97%増の約4万4300台と倍増した。売上高は60%増の3721億円、前年同期に49億円の赤字だった純利益は100億円に黒字転換した。ただ、280億円としている純利益などの通期予想は据え置いた。
山本章正専務は、「東日本大震災から早期に復旧して供給力を高めたことが販売増につながった」と評価、通期については「欧州の信用不安による経済の悪化や、円高影響を慎重に見ていかなければならない」と述べた。