【パナソニック ストラーダ H510WD インプレ後編】トレンド機能をバランス良く取り込んだ上級機

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H510D/H510WDが本体に持つデータベースは新しく、東京都内に最近オープンした話題のスポットも収録している。
  • H510D/H510WDが本体に持つデータベースは新しく、東京都内に最近オープンした話題のスポットも収録している。
  • ダイバーシティ東京はもちろんヒットする。
  • ユーザーの好みに応じた経路で設定できる。
  • 渋谷ヒカリエや東京スカイツリータウンも検索可能。
  • 普段はすっきりとした地図図面だが、運転席側から手をかざすと画面下にランチャーメニューが表示される。
  • 静電容量方式のガラスタッチパネルを採用。フラットで美しい。
  • アイコンは見やすさも考慮している。スポットライトで照らされているようなデザイン。
  • スマートフォンに連携するだけでなく、スマートフォンのような操作方法も特徴のひとつ。

『CN-H510WD』は、スマートフォンのような“フリック(はらい)”&“ドラッグ(なぞり)”操作をいち早く採用したパナソニック・ストラーダの上位グレード『Hシリーズ』の最新モデルだ。

インプレ前編では、主にスマートフォン連携についてレポートしたが、後編ではハードウェアに目を向けてみたい。

◆スマホライクなフリック&ドラッグ操作

モニターは従来機種から引き継ぐ7V型ワイドVGA液晶を搭載。タッチパネルは静電方式を採用し、これがスマートフォンと同様な“フリック”や“ドラッグ”操作を実現した。地図を大きくスクロールさせる時はフリック操作で動かし、小さく動かす時はタッチパネルに指を置いたままスライドさせるドラッグ操作で対応する。

実際の操作感とレスポンスだが、使い勝手としては概ね良好だ。フリック操作はメニュー項目でも使え、一度この操作で慣れてしまうと従来のスクロールが煩わしく感じるほどだ。

◆アプローチセンサー搭載で手をかざすだけでメニュー表示

また、『Hシリーズ』ならではの機能として搭載されているのが「アプローチセンサー」だ。本体右下に備えられ、手をかざすとよく使う機能を画面下にダイレクトランチャーメニューとして表示できる。

ダイレクトランチャーメニューには、地図表示の切り替えやポイント登録、ルート確認などナビ関連の機能だけでなく、HDDミュージックやTVなどAV系に関するものもショートカットとして必要に応じて自在に設定できる。後述する「ストラーダチューン」の設定ボタンもここに表示される。表示時間が少し短い気もするが、地図を少しでも広くスッキリと表示するのはナビ機能をフルに使う意味でも好ましいと思う。

その「ストラーダチューン」は前モデルから継承された『Hシリーズ』自慢の機能だ。自分スタイルのナビにカスタマイズできる機能で、その機能は大きく4つある。自分好みのルート探索ができる「ルートチューン」、64通りもの地図表示が設定可能な「マップチューン」、音声ガイダンス機能を好みに応じて設定できる「ガイダンスチューン」で、これらを組み合わせることでドライビングスタイルに合わせた最適なナビが実現できるというわけだ。また、オーディオ機能の設定ができる「オーディオチューン」もあり、こちらは「音の匠」モードも選択でき、さらにイコライザー機能と合わせてかなり突っ込んだ音質調整が行える。

◆AV/ナビ/デザイン/先進機能、すべてをバランス良く取り込んだ上級機

このAV機能の充実ぶりも光る。より安定した受信を可能にした4チュナー×4アンテナ対応フルセグ地デジチューナーを搭載。DVDやCDの視聴再生ができるほか、USB経由でiPod/iPhoneの再生、SDメモリーカードの再生も可能となる。また、搭載した60GB・HDDはそのうち40GBをエンタテイメント機能に割り当て、音楽CDから最大7500曲録音できる。録音モードは圧縮録音モードのほか、高音質の非圧縮録音で最大約800曲を収録できる「CD音質モード」を搭載した点も見逃せない。

デザイン、操作性、スマホ連携の3つで魅力的な機能を備えた『Hシリーズ』。フリック&ドラッグ操作の使い勝手もかなり向上し、ワイド2DINなら操作スイッチも押しやすい。ルート案内機能はこれまでと同様、わかりやすいもので、安定した測位能力とも相まって初めてのルートでも安心してガイダンスが受けらる。デザイン性と使いやすさ、そして高い信頼性を期待する人にぜひお勧めしたいHDDナビだ。

《会田肇》

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