今週末に開催されるF1ドイツGPを前に、有力ドライバーたちのプレビューコメントが発せられている。
セバスチャン・ベッテル(レッドブル)
「初優勝したいね!」
「ホッケンハイムは楽しみにしているよ。シルバーストーンよりはドイツ人ドライバーへの応援が優勢だろうからね。僕の生まれた街から車で30分程度の距離だから、友達や親類も多いしね。僕にとってはここの観客は特別な存在なんだ。F1以外のシリーズでもホッケンハイムは素晴らしいサーキットだった。新しいサーキットの近くにできたキャンプサイトのファンミーティングも楽しみにしている。僕はまだ地元のドイツGPで勝ったことがないので、今度こそ勝ってみたいよ!」
マーク・ウェーバー(レッドブル)
「ドイツ人ドライバーへの応援が凄いんだよ」
「ドイツGPはニュルブルクリンクとホッケンハイムの交互開催で今年はホッケンハイムの順番だ。前回は2010年、とても良い環境のサーキットだと記憶している。グリッドにはドイツ人ドライバーが何人もいるし、その応援が凄いんだ。奥のヘアピンを抜けた後のストレートが非常に長いので、ここの区間はトップスピードに達する。最終セクターの複合コーナーを上手くまとめるのが成功の鍵だ。高温のレースになることが多いので今回も気温が気になるね」
ルイス・ハミルトン(マクラーレン)
「DRS効果で100戦目に華を添えたい」
「シルバーストーンの結果には落胆したけど、レースの翌日にオリンピック聖火を持って走ったら忘れてしまったよ。今、僕の関心はホッケンハイムだけに向いている。自分でも驚いているんだけど、次のレースで僕のグランプリ参戦は100戦目なんだね。最初のレースを昨日のことのように覚えているので、100戦というのが信じられないよ」
「ホッケンハイムの全体的なレイアウトも後続車のオーバーテイクの意欲をかきたてる。DRSが採用されてからホッケンハイムでは最初のレースだから、エキサイティングな展開が期待できそうだ」
キミ・ライコネン(ロータス)
「暑ければタイヤに優しいロータスに有利だ」
「ドイツGPは今までも楽しいレースをしたが、思い起こすと、ここでは常に運に恵まれなかったね…。必ず何かが起こって優勝を阻まれてきたという思いがある。今まで4回ポールポジションを獲った事実はドイツのレースとの相性の良さを示しているが、他方リタイア6回というのはありがたくない記録さ(笑)」
「ホッケンハイムのレースは暑いことが多く、タイヤ磨耗で苦しむのが普通だ。ロータスは高温でも平気というか、むしろ高温の方が得意なくらいで、ロングランでもタイヤへのダメージが少ない。ホッケンハイムで本物の真夏のレースを楽しみたいと思っている」
小林可夢偉(ザウバー)
「ホッケンハイムは事実上のホームレースだから上手くやりたい」
「ホッケンハイムのサーキットは大好きだし、FルノーやF3、GP2、F1と経験も多い。グランプリの開催は暑い時期が多いね。シルバーストーンで導入したアップデートはまだドライコンディションで十分に試していないので、ドイツで役に立つかどうか確実なことは言えない。まあ、今まで通り、ベストのリザルトを狙うだけだ。チームの本拠地のヒンヴィルに近いホッケンハイムは、ホームレースみたいなものだから楽しみだよ」