日本精工は、車載用ICの最終検査装置など向けに「高加減速メガトルクモータPXシリーズ」を追加すると発表した。
新製品は電子部品などの軽量物を搬送する際の位置決め時間を大幅に短縮でき、特にLEDや車載用ICなどの検査装置でのスループットと信頼性の向上に貢献する。
PXシリーズは、モータの可動部(ロータ)の外周に高出力な巻線を配置し、慣性モーメントを極限まで小さくし、加減速性能を従来比約2倍に高めた。
また、モータの剛性を高めることで、回転テーブルの振動を抑制、精度向上に貢献する。精度に悪影響を与えないようにモータの発熱が回転テーブルに伝わりにくい構造にした。
7月から製品のサンプル供給を開始し、2012年10月から本格的に販売する。シリーズの売上として2015年に15億円を目指す。
同社では、新製品を7月11日~13日まで、東京ビッグサイトで開催される「TECHNO-FRONTIER 2012 第21回モーション・エンジニアリング展」に出展する。