NEDO、ベトナムで産廃発電実証事業

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実証設備イメージ
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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、ベトナムで初となる産業廃棄物発電実証事業に着手する。

この事業は、日本が持つ高温焼却技術、発電技術、環境対策技術を総合的に実証し、効果を可視化することで、技術の普及を促進するとともに、ベトナムでのエネルギー需給のひっ迫と廃棄物処理問題の同時解決に貢献するのが目的。

事業ではハノイ都市環境公社が管理するナムソン処分場で収集される産業廃棄物を対象に、日本で実績を持つロータリーキルン・ストーカ式焼却炉使って焼却発電技術の適用可能性を検証する。この技術の導入で、未利用エネルギーの有効利用と環境負荷低減の効果を検証し、ベトナムでのエネルギー・環境問題の解消を目指す。

実証の成果によって、主に産業廃棄物処理に使われる回転式の炉に、燃焼空気を段階的に吹き込む独自技術を使って様々な種類の産業廃棄物を高温で安定的に焼却処理し、排ガス規制に対応する。また、焼却によって得られる排熱を利用するため、1930kWの蒸気タービンを併設して、施設内利用後の余剰電力は電力会社に売る。

産業廃棄物発電技術実証の成果を通じてベトナムへの技術の定着化と廃棄物管理、環境法規の整備・強化に向けた働きかけを行う。事業は2014年6月まで実証運転によるデータの評価、検証を行う予定。実証後は、ベトナム全土、さらにASEAN全域への普及を目指す。

《レスポンス編集部》

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