国土交通省は3日、乗用車の故障を診断するための汎用スキャンツールの標準仕様、活用促進策等をまとめ、発表した。
同省に設置された自動車整備技術の高度化検討会(座長=須田義大東京大学生産技術研究所先進モビリティー研究センター長)がまとめたもので、今後標準仕様に沿った製品が製作、活用されることで、メーカーごとに複数保有する必要がなくなる。
大型車(ディーゼル商用車)についても、自動車メーカーからスキャンツール開発に必要な情報を提供するためのガイドラインを策定し、大型車用の汎用スキャンツールの普及に向けた環境を整える。
また、今年度から、整備業界団体が自動車整備士向けの汎用スキャンツール基礎研修を実施し、新技術に対応した人材育成の充実を図る。
検討会報告書では、整備技術の高度化に向け、今後解決すべきスキャンツールの普及方策、整備事業のIT化、整備士制度の活用などもとりまとめた。