F1に対するストレートかつタイムリーな言動で知られる元ワールドチャンピオンのジャック・ビルヌーブは、またしても現役ドライバーに向けて辛らつなコメントを投げつけた。
「連中はまるでテレビゲームだと思ってF1マシンをドライブしているみたいだね。下手をすれば死んでしまうのに…。これは極めて危険なことだ」
「今から20〜30年前、F1が危険なスポーツだった時代、ドライバーたちは生命のリスクを十分に理解し、お互い危険な行動は控えてきた」というのが、彼の主張だ。あの頃のF1は常識が支配していたのに、今のドライバーにはそれが欠けているという。
「今のドライバーは基本的に12歳児未満だ。F1をドライブするまでキャリアを積み上げてきたのに、精神性はまるで子供だよ」
1994年のアイルトン・セナの事故後、F1で死者が出ていないことが退化の原因だと言うのがビルヌーブの持論だ。ちなみに、彼の父親であるジル・ビルヌーブも1982年に予選中の事故で絶命している。