パリ国際モーターショー(パリモーターショー12)の主催者による来日記者会見が7日に行われ、現段階での出展者一覧が公開された。すでに18か国から214のブランドが出展することが決定しているが、中国メーカーの出展はゼロであった。
こうした状況について、パリモーターショー12主催者のティエリー・エス専務理事
は、「現在までのところ、中国メーカーからの出展はないが、これはパリだけに限ったことではなく、東京やデトロイトといったその他の国際モーターショーでも同様だ。中国メーカーには、コピー問題や欧州基準の法規対応など、欧州進出へのハードルとなる様々な問題がある。しかし、すでに中国メーカーの傘下となっているいくつかの欧州ブランドがあるように、今後そうした問題を克服していくだろう。」
全体会見ではこのように述べるにとどまったエス氏。その後、個別インタビューでは「先日行われた北京モーターショー12では中国メーカーの勢いを大いに感じた。正直なところ、1、2の中国メーカーがパリモーターショー12にも出展すると思っていた。中国はわれわれとは異なる時間に対する独自の考え方を持っていると聞く。おそらく中国メーカー各社は、今は国内市場に全力を注ぐ時であり欧州で展開していくタイミングではないと考えているのだろう」
また、中国車が日本車や欧州車と同等のクオリティとなるまでにどのくらいの時間が必要か、という問いかけに対しては「あと数年は必要だろう。ただ、私が以前に予想していたよりも早いペースで成長していると感じる」と話した。