【新聞ウォッチ】家電量販の再編加速、ビックカメラがコジマを買収!?

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年5月11日付

●ビックカメラ・コジマと提携、増資引き受け家電量販2位(読売・1面)

●決算発表きょうピーク、前年集中日より3割減(読売・9面)

●決算メモ,インドネシアでNo1狙う いすゞ(読売・9面)

●ソニー赤字過去最高、インフラ重視、日立は最高益、電機、TV事業で明暗(読売・10面)

●GMと資本提携いすゞは否定的(朝日・10面)

●燃費広告訴訟でホンダ逆転勝訴(毎日・6面)

●クルマづくり大転換、新興国へ安く早く、VW、1億円時代に先手(日経・1面)

●三菱重工社長、MRJ計画遅れ「ダメージない」(日経・9面)

●日産、世界で80万台増産、12年度計画560万台、海外拠点を増強(日経・11面)

●スズキ、社外取締役制を導入(日経・11面)

●スズキ、純利益3割増、今期700億円、四輪車販売、最高水準へ(日経・15面)

ひとくちコメント

上場企業の3月期決算発表がピークを迎えているが、これまで水面下で交渉を続けてきた資本や業務提携の話題がこの時期に明らかになるケースも多い。きょうの読売と日経の1面トップは、家電量販大手のビックカメラと同業のコジマが手を握るというビッグなニュースである。

朝日を除く各紙も最終版で短く取り上げているが、解説記事まで掲載しているのは読売と日経2紙のみ。ただ見出しで読売が「ビックカメラ、コジマと提携」としているのに対し、日経は「ビック、コジマを買収」として、「コジマが6月に実施する第三者割当増資を引き受け、株式の50%超を取得する」と具体的に報じている。

ライバル関係にあった両社が提携することで、連結売上高は1兆円規模となり、2兆円を超える首位のヤマダ電機に次ぐ業界2位に浮上するという。家電量販の業界では、薄型テレビをはじめ、安値競争などで薄利多売の状況が続いている。メーカーとの価格交渉などに有利になる規模の拡大で生き残りをはかる狙いのようだ。

《福田俊之》

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