曙ブレーキ工業が8日発表した2012年3月期通期連結決算は、売上高が前期比3.2%減の2095億8400万円、最終損益は32億1500万円の赤字(前期は52億6500万円の黒字)となった。
震災後の完成車メーカーの生産低迷や円高による為替換算が影響し、売上高が減少。利益面では、震災およびタイ洪水による生産拠点の稼働率低下や代替部品調達などによるエキストラコストの発生が響いた。
営業利益は同66.3%減の38億3500万円、経常利益は同78.5%減の20億9700万円となった。最終損益は、北米での減損損失の計上、日本での税制改正に伴う繰延税金資産の取崩影響などにより、32億1500万円の赤字となった。
今期の業績予想は、連結売上高が前期比2.0%増の2138億円、営業利益が同121.6%増の85億円、経常利益が同233.8%増の70億円、最終損益は30億円の黒字となる見通し。