ホンダ『ステップワゴン』はマイナーチェンジで、グリル周りを中心にデザインの変更が行われた。
本田技術研究所第11技術開発室第7ブロック研究員の三上孝之さんによると、その目的は、上質感と存在感の向上を狙ったものだという。そして、「スパーダは特に上質感の方向に振り、新デザインのLEDアクセサリーランプ内臓フロントグリルなどを採用。個性を際立たせました」。一方、ノーマルは、「スパーダは派手すぎるのでノーマルが良いというユーザーもいることから、優しい表情のまま、少しメッキの部分を増やして高級感を出しました」。
現在ステップワゴンの販売割合は、スパーダが6割を占めているが、今回のマイナーチェンジで8割へ引き上げるのが目標だと三上さんは話す。「そこで、従来のスパーダよりもさらに存在感を高める、Z・COOL SPIRITというグレードを設定しました。メッキもダーククロームメッキ(酸化クロムのメッキ)を使い、より“ワル”にしています」と笑う。さらに17インチのアルミホイールのデザインも、より精悍なものが採用された。
最後に三上さんはそれぞれのユーザーについて、「スパーダは、どちらかというと家庭の中で男性の意見が強く、ノーマルは奥様の意見が強いような気がします」と語った。