科学技術振興機構は4月2日、科学オリンピックの「化学グランプリ」「日本生物学オリンピック」「全国物理コンテスト」の申し込み受け付けを開始した。同大会はいずれも、世界各地で開催される国際科学オリンピックの選考を兼ねている。
国際科学オリンピックとは、世界中の中学・高等学校生を対象とした科学技術に関する国際コンテスト。すべての国の科学的才能に恵まれた子どもたちを見出し、その才能を伸ばすチャンスを与えるとともに、その才能を伸ばすこと、国際交流・国際理解を深めることを目的とし、「知のオリンピック」とも呼ばれている。毎年各国の持ち回りで開催されており、数学、物理、化学、情報、生物学、地理、地学がある。
化学グランプリは1999年より毎年開催されており、今年は7月16日に全国の開場でマークシートによる一次選考を行う。その中の成績優秀者約80名が二次審査に進み、合宿形式で実験をともなう記述式試験を行う。また、参加した中学3年生、高校1・2年生のうち20名程度が国際科学オリンピックロシア大会代表候補に推薦される。
同様に生物オリンピックは日本代表としてスイス大会に、物理コンテストはデンマーク大会にそれぞれ派遣する選考を兼ねている。申し込みはホームページより受け付けている。