イタリアの自動車大手、フィアットは23日、イタリア国内2工場の操業を、一時的に見合わせると発表した。
これは、完成車の輸送を担当する運送会社の一部労働組合員が、1か月以上に渡ってストライキを行っている影響。そのストライキは次第にエスカレートし、輸送用のトレーラーが放火され、炎上する騒ぎにまで発展している。
フィアットの発表によると、完成車の輸送が滞りぎみなことを受けて、ジャンバッティスタ・ビーコ工場を26〜27日の2日間、カッシーノ工場を27〜29日の3日間、一時的に操業停止。両工場は、新型『パンダ』の生産拠点だ。
一向に収束する気配を見せないストライキに対して、フィアットは、「イタリアの自動車産業をさらに悪化させるもの」と批判している。