日産自動車がブランド復活を決めた「ダットサン」の事業部を担当するヴァンサン・コベ執行役員は21日の記者会見で、同ブランドの導入計画などを明らかにした。
2014年に商品投入するのはインド、インドネシア、ロシアの3か国で、いずれも初年度に2モデルを発売する。その後、具体的なモデル数は提示していないが「3年以内にラインアップの強化」を図る計画。
コベ氏は、これら3か国での総市場に占めるエントリー車需要は、16年時点でインドは5割、インドネシアは4割、ロシアでは3割を占めるとの予測を示した。また、日産が販売する車両に占めるダットサンの比率は、同社の中期経営計画の最終年である16年度には「3か国で3分の1から半数とする」方針を示した。
一方、コベ氏はダットサンブランドの商品の方向を(1)運転することが楽しい、(2)安心して所有できる、(3)敷居が低い---と指摘し、「最新のデザインや優れた耐久性と信頼性」などを「納得のいく価格で提供したい」と述べた。