6日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー12。英国ジャガーカーズのブースの主役は、『XFスポーツブレーク』だ。
XFスポーツブレークはジャガーのミドルサルーン、『XF』のステーションワゴン。ジャガーがワゴンと呼ばす、「スポーツブレーク」と呼ぶのは、単にサルーンの車体をワゴンに変更したモデルではないからだ。
通常、サルーンをワゴン化すると車両重量は大幅に増えるもの。しかし、XFスポーツブレークの車両重量は、サルーンに対して70kgの増加にとどめた。サスペンションなどシャシーの強化も図られ、ハンドリング性能が追求されている。
全長は4966mmと、サルーンに対して5mmの延長にとどめたのも、スポーティなルックスを重視した結果。それでも、荷室容量は通常時が550リットルで、後席を倒せば1675リットル(いずれもVDA計測法)に拡大する。リアはエアサスペンションとなっており、積載物の重量に応じて車高を自動調整するセルフレベリング式だ。
XFスポーツブレークは、BMW『5シリーズツーリング』やアウディ『A6アバント』、メルセデスベンツ『Eクラスステーションワゴン』など、ドイツ勢がターゲット。ジャガーカーズがスポーティなキャラクターを前面に押し出したのも、競合車を意識しての戦略だろう。