ヤマハ発動機は12日、ベトナム向け現地製コミューター『NOUVO SX (ヌーボ エスエックス)』発売すると発表した。フューエルインジェクション採用などにより高い経済性と走行性を実現したモデルで、3月下旬から投入する。
NOUVO(ヌーボ)SXは、独自のフューエルインジェクション「YMJET-FI」を備える水冷125ccエンジンを搭載したAT(オートマチック)コミューター。
新型ATコミューターは、同社のベトナムにあるグループ会社であるヤマハ・モーター・ベトナム(YMVN)で製造・販売する。2011年秋から導入した女性向けATコミューター『Nozza(ノザ)』と同様、アセアン二輪車市場向けの戦略製品となる。
ベトナム二輪車市場は2011年が約350万台規模にまで成長しており、特にAT車は約110万台を占め、順調な経済成長のもと、都市部を中心に今後の伸長が見込まれている。AT車市場拡大の先駆けとなったのが2002年導入のNOUVOで、市場リーディングモデルとなっている。
新型車となるNOUVO SXは、ワンクラス上の高い走行性を感じさせる新設計エンジン、独自の燃料供給システムYMJET-FI採用による低燃費性能と高い環境性能・走行性能を備える。アセアンATモデルとして初めてプロジェクターヘッドライト、LED照明メーター&LEDテールランプ、転がり抵抗20%低減の専用開発タイヤを採用する。
カラーリングは標準仕様と、スポーティなイメージを演出するRCエディションを設定する。標準仕様4色、RCエディション3色の計7色を展開する。
価格は標準仕様が3590万ベトナムドンで、ベトナム国内で年間12万台の販売を計画する。