日産自動車は27日、コスト低減と商品力向上の両立を狙った新たな車両設計技術である「日産CMF(コモン・モジュール・ファミリー)」を発表した。
従来の車台(プラットフォーム)の共有化を進化させ、部品の大幅な共通化などを進める。CMFでは、車両を(1)エンジン関係、(2)フロントアンダーボディ、(3)シートを含むコックピット、(4)リヤアンダーボディの4つのモジュールに分け、さらに電子部品をまとめた「電子アーキテクチャー」を加えた、5つの要素を最適に組み合わせて開発を進める。
こうしたモジュールの組み合わせにより、小型車や大型車、SUVなどの間で大幅な部品共用化を実現するとともに、性能レベルも高めるようにする。2013年に発売する車種から順次、この設計技術を反映していく。
記者会見した坂本秀行執行役員は、「コストベースで現状の4割から8割程度へと部品共用化比率を拡大することが可能」と説明した。