元F1レーサーで現在はモータースポーツを始め、自転車ロードレース、登山など様々なスポーツにチャレンジし続けている片山右京氏がスポーティングディレクターや監督という立場で関わるプロジェクトが「Team UKYO」だ。
そのTeam UKYO右京の2012年の体制発表会が18日、東京・臨海都心のMEGA WEBで行われた。
挨拶に立った片山氏は「チーム右京は『頑張ることは恥ずかしい事ではない』をテーマに活動している。負けても頑張って踏ん張って少しでも背伸びをしようという想いを、若い人に伝えたい。今の日本は世界に出ていくのは難しい時期でもあるが、みんなで盛り上がって行きたい」と語った。
発表会でははじめに、片山氏がスポーティングディレクターとして関わる、SUPER GT、GT 300クラス「GSR&Studie with Team UKYO」の体制発表を行った。既に発表されているように、チーム初の2台体制(BMW『Z4 GT3』)となり、クラス連覇を目指すと力強く宣言した。
鈴木康昭チーム代表は、「連覇を目標により強靱な体制を敷くことが出来た。マシンは戦闘力が増しているので期待している」とコメントをした。チーム体制は、総監督の大橋逸夫氏が0号車も監督、スポーティングディレクターの片山右京氏も4号車の監督を兼任する。
大橋逸夫監督は「2台で出るので、早いタイミングでマシンのデータ収集が可能となる。新型車なので早いタイミングでトラブルシューティングをしないと結果が出ない」とコメントした。
0号車谷口信輝選手は、「去年はSUPER GT参戦10年でチャンピオンを獲得して最高の気分だった。今年も最高のパッケージが組まれているのでチャンピオンを狙う」とした。片岡龍也選手は「チャンピオンを獲れなかったら自分の責任。プレッシャーは掛かるが毎回面白いレースをしたい」と話した。
4号車の片山右京監督は「このチームはドライバーは一流、タイヤも完璧。僕はやることが無い。大きな船に乗った気分でピットからみんなを見守りたい」とコメントした。
4号車番場琢選手は「去年の経験を活かして、今年もチャンピオンを獲る」とコメント、佐々木雅弘選手は「チームには1年ぶりの復帰。パートナーの番場選手がチャンピオンを獲っているので、協力してチャンピオンを狙う」とコメントした。
スーパーバイザーの安藝貴範氏は「今年は必勝態勢。誰も成し遂げたことのないGT300クラス連覇を目指す。2台体制なのでチーム同士で協力していきたい。沢山のドラマを生み出せるキャストが揃っている。ぜひサーキットに来て応援して欲しい」とコメントした。
またNETZ CUP VITZ RACEに参戦する、茂古沼弘雅(もこぬま・ひろまさ)選手が紹介され、「昨年はレースでは優勝は出来たが、シリーズでは4位に終わったので、今シーズンはチャンピオンへステップアップしたい」と力強くコメントした。