スズキが発表した2011年4〜9月期(第3四半期)の連結決算は、経常利益が前年同期比9.5%減の964億円と減益となった。
売上高は同6.7%減の1兆7980億円と減収となった。
四輪車は国内売上げ台数が東日本大震災の影響で同3.9%減52万2000台と落ち込んだ。海外もインドのマルチ・スズキが低迷したため、同10.1%減の122万1000台と前年を割り込んだ。合計売上台数は同8.4%減の174万3000台だった。
二輪車は欧州での販売が減少したものの、北米での卸販売増加などでカバーし同5.8%増の103万2000台となった。特機も順調で増収となった。
収益では、インドや国内の売上減少や為替差損の影響で営業利益は同5.1%減の877億円だった。当期純利益は災害対策引当金の計上もあって同4.7%減の406億円だった。
通期業績見通しは、円高やタイの洪水被害の影響もあって売上高が前回予想より1100億円マイナスの2兆5000億円に下方修正した。利益は前回予想を据え置いた。