小田急ロマンスカー HiSE と RSE が来春引退

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小田急RSE
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  • 小田急RSE(奥)と、RSEと基本仕様が同じJR東海の371系。JR車も同時期に一般営業から退役する。
  • 小田急RSE(向かって左)と、RSEと基本仕様が同じJR東海の371系(右)。JR車も同時期に一般営業から退役する。
  • 5000形
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小田急電鉄は、永年親しまれてきましたロマンスカー「HiSE」(10000形)、ロマンスカー「RSE」(20000形)、通勤車両5000形の3車種が新造車両の増備などに伴って2012年3月17日のダイヤ改正で引退させると発表した。

HiSEは1987年から運行を開始した車両で観光輸送を中心に活躍してきた。車体は展望席部分以外が床面の高い、同社初のハイデッカー構造で、箱根観光専用のロマンスカー・VSEが新造されるまでの間、「小田急ロマンスカーのイメージリーダー」として活躍してきた。歴代ロマンスカーの特長である流線形と連接構造を踏襲し、これまで4編成(44両)が製造され、1988年にはブルーリボン賞を受賞、2005年には長野電鉄に2編成を譲渡した。

RSEは1991年から運行し、JR東海・御殿場線、沼津まで乗り入れる特急「あさぎり」を中心に、箱根への観光特急としても活躍してきた。車体は、ハイデッカー構造に加え、唯一のダブルデッカー構造で2階部分にはゆったりとした3列座席のスーパーシート、1階部分にはセミコンパートメントを設置している。

2編成(14両)が製造され、歴代ロマンスカーの流線形を踏襲しながらも斬新な車体カラーリングでロマンスカーの新たなイメージを構築した。1992年にブルーリボン賞を受賞している。

通勤電車の5000形は1969年に就役した。急行・準急などで10両運転を行い輸送力増強に貢献してきた。今年1月に6両編成が引退したが、4両編成が他の車形の6両編成と連結して快速急行や急行などを中心に全線で運行している。

5000形の全盛期には、4両編成と6両編成あわせて35編成(180両)が製造され、通勤車両の主力として活躍してきた。

同社では今後、順次、引退イベントなどを実施する予定。

《レスポンス編集部》

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