住友ゴム工業は1日、石油や石炭などの化石資源を全く使用しない「100%石油外天然資源タイヤ」のプロトタイプが完成したと発表した。
同社は、石油や石炭などの化石資源への依存度を最小限にすることを目指した「石油外天然資源タイヤ」の開発に2001年から取り組んでおり、2005年には石油外天然資源の使用比率を70%に高めた『エナセーブ ES801』を、2007年には同割合を97%にまで高めた『エナセーブ 97』を発表した。
さらに「100%石油外天然資源タイヤ」の完成を目指して、残り3%の原材料を天然資源化する研究を進めてきた結果、今回主要な3つのバイオ素材である「老化防止剤」、「加硫促進剤」「カーボンブラック」を作る技術を確立した。
今後は耐久性などの信頼性の評価と量産化技術の確立を目指し、2013年の発売に向けて開発を進めていく。