【東京モーターショー11】エアバッグに欠かせない技術…インフレータのダイセル、初出展

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ダイセル 次世代インフレータ
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ダイセルは、東京モーターショー11に初出展する。テーマは『知ってもらう、ヒラメイテもらう、使ってもらう』とした。

1970年代から開発をスタートした自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生装置)には、航空宇宙、化学、機械、電気などの高度な技術が集約されている。インフレータは、エアバッグシステムの心臓部ともいえる安全部品。作動から0.02秒でエアバッグを展開し、乗員の安全を確保する。

今回の出展では、グローバル拠点の紹介と供給体制、製品の進化の歴史、インフレータ組立フローから、1000分の1秒の世界を舞台にした同社の製品認知を図る。

さらに、開発中の世界最軽量の次世代インフレータを公開する。

溶接に頼らず内部空間を極小化する「デュアルクリンプシェル」、耐圧容器板厚を3分の2に薄肉化できる「極低圧力指数ガス発生剤」、200度の燃焼温度降下を可能にした「ヒートホールド技術」など、各種技術革新による自動車の燃費向上を通じて、持続可能な社会の実現に貢献する。

インフレータは火薬の力で一瞬のうちにガスを発生し乗員を保護するが、火薬を使う以上、高温ガスの発生は避けられない。次世代インフレータの開発においては、世界中の化学物質を対象として低温・低圧力指数化できる物質の組み合わせを探索、新たなガス発生剤を開発した。これによりヒートシンクを極小化し、細部までこだわった構造設計と組合せて、他社製品との差別化につなげるという。

《土屋篤司》

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