NEXCO中日本の子会社、中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京は「ものづくりNEXT↑2011」(16~18日)で高速道路の作業員向けのユニークなベストを試作品として披露した。
それは「エアプロテクターベスト」と呼ばれ、オレンジ色の作業員のベストにエアバッグがついたもの。といっても、衝撃があったと同時に膨らむというものではなく、あらかじめ首部や胸部、背部に空気を入れて膨らましておかなければいけない。
そのため少し面倒な気もするが、その効果は大きいそうだ。例えば、現在の安全ベスト着用時の身体が受ける衝撃を100%とすると、これをつけた場合、首部で39%、胸部で60%、背部で25%も軽減できるという。
しかし、少しかさばるので作業しづらい、夏場はこれまでのものよりも暑いなど課題もあり、現在試行錯誤を続けているとか。「これからさらなる軽量化、通気性、柔軟性を追求していき、来年中には市場に投入したい」と同社関係者。最終的にはエアバッグ機能を自動化していく予定だ。