トヨタ自動車は8日、2012年3月期の第2四半期決算を発表するともに、通期の予想をタイの洪水の影響により未定に変更した。東京で会見した小澤哲副社長は「洪水の影響の精査に時間を要すので公表を見送る。開示可能な段階で速やかにお知らせしたい」と述べた。
部品調達の影響により、トヨタは同日、来週以降も国内外で稼動調整すると発表している。小澤副社長によると、これまでの減産影響はグローバルで15万台、うち国内が4万台となっている。
今後の収束や挽回生産の見込みについて小澤副社長は「1日も早い正常化に努力している。今の段階で(挽回生産について)申し上げられないが、一定の時期に来れば考えることはできる」と、復旧後の増産に意欲を示した。
トヨタは、東日本大震災の影響により、例年より遅れて8月に上期および通期の業績予想を発表していた。その時点では営業利益4500億円(前期比4%減)、純利益3900億円(同4%減)といずれも小幅減益予想だった。