10月28日、中国企業2社に買収されることで合意したスウェーデンの自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)。この買収計画について、元サーブオーナーのGMが反対の意思表示を行った。
これは4日、『ロイター』が報じたもの。GMの広報担当、ジム・ケイン氏の「GMは今回の中国企業によるサーブ買収計画を支持しない。当社の中国合弁パートナーや世界中の関係者に、悪い影響を与えるからだ」という声明を伝えたのだ。
GMは2010年1月、傘下のサーブをスパイカーカーズ(現在のスウェディッシュオートモビル)に売却。現在でもサーブの全株式の約1%を保持するとはいえ、GMはなぜ、中国企業によるサーブ買収に反対するのか。
同メディアによると、現行のサーブ主要車種(『9-5』や『9-4X』など)は、GMのコンポーネンツを多く採用。これらサーブ車に使われているGMの技術が、中国企業に流出するのを懸念しているという。
サーブは、中国のパンダオートモビルトレード(厖大汽貿集団)とヤングマン(青年汽車集団)の2社に売却される計画だ。