コスモ石油が発表した2011年9月中間期の連結決算は、営業利益が前年同期比7.5%減の274億万円と減益だった。
売上高は同12.0%増の1兆4535億と2ケタの増収となった。主力の石油事業は、東日本大震災以降、国内の石油需要は回復基調にあるものの、前年同期と比べ減少したことや、代替供給コストの負担増加などにより収益が悪化した。ただ、原油価格の上昇により在庫評価の影響はプラスとなった結果、増収営業減益となった。
経常利益は在庫評価の影響もあって同3.4%増の276億円と増益だった。当期純利益は同123.7%増の28億円だった。
通期業績見通しは、前回想定から、石油事業では、千葉製油所の稼働停止の影響などに伴って営業利益、経常利益の減益、災害による損失の発生により当期純利益の減益が見込まれるため、修正した。
売上高は前回予想より1500億円増の3兆0700億円、営業利益が前回公表値からマイナス160億円の740億円、経常利益が120億円マイナスの720億円、当期純利益が150億円マイナスの130億円となる見通し。