豊田自動織機の中間期決算…自動車セグメント不振

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豊田自動織機が発表した2011年9月中間期の連結決算は、営業利益が前年同期比19.3%減の292億円と減益だった。

売上高は同1.0%減の7226億円とほぼ横ばいだった。、自動車は、東日本大震災の影響で仕入先の部品生産が停止し、生産活動が停滞した結果、減収となった。このうち、受託生産車は、『ヴィッツ』と『RAV4』が減少した。

エンジンは、主に新興国向けのKD型ディーゼルエンジンが増加したものの、「AR」型ガソリンエンジンなどが減少したことで減収となった。カーエアコン用コンプレッサーは、国内向けが減少したものの、海外向けがカバーした。

産業車両は、震災による国内仕入先への影響があったものの、生産への影響を最小限にとどめ、主力のフォークリフトトラックが国内・海外向けともに増加した。物流は、自動車部品などの運送事業の減少や、物流受託事業を行う子会社であった通販物流サービスの保有株式を売却したことから売上げは減少した。

収益では産業車両セグメントの増収があったものの、自動車セグメントの減収、人件費の増加、原材料の値上がりなどの影響で経常利益が同4.2%減の367億円だった。

当期純利益は同9.5%増の259億円と増益となった。

通期業績見通しは自動車セグメントが想定以上に売上げが伸びるほか、原価低減取り組みを強化するため、上方修正した。

売上高は前回予想より100億円増の1兆5800億円、営業利益が50億円増の750億円、経常利益が50億円増の850億円、最終利益が90億円増の550億円となる見通し。

《レスポンス編集部》

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