国際福祉機器展2011が5日、東京ビッグサイトで開幕した。国内453社、海外12か国・1地域57社の合計510社が、2万点にものぼる福祉機器を展示する。自動車メーカーが出展するバラエティ豊かな福祉車両も見どころのひとつだ。
トヨタはハイブリッドミニバン『プリウスα』や『ヴェルファイア』のリフトアップシート車などを出展。リモコン操作で車いすの収納と運転席への搭乗を同時に簡単にできるシステムのデモンストレーションなどがおこなわれ、注目を集めている。
日産は最新の電気自動車(EV)『リーフ』の福祉車両を展示。車いすからでも簡単に乗降できる助手席スライドシートと、両手の操作だけで運転できる「ドライビングヘルパー」を装着している。
スバルは「誰にでも等しく運転する楽しみを提供したい」という思いから、スポーツセダン『インプレッサ WRX STI A-Line』の運転補助装置装着車を展示。リーフと同様に両足を使わずに運転できるようにし、簡単にスポーツ走行を楽しむことができる。ミニバンやワゴン車が多い福祉車両の中で、ひと際異彩を放っている。
このほか、ダイハツは開口部の広さが売りの軽自動車『タント』を、ホンダは『フィットシャトル・ハイブリッド』や『フリード』の車いす搭載車を、マツダからはミニバン『プレマシー』、『ビアンテ』、スズキは『ワゴンR』や電動車いすなど、メーカーの特徴を活かした様々な福祉車両を見ることができる。
国際福祉機器展2011は7日まで開催。