【BMW X3 日本発表】走りに手を抜かない

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BMX X3
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BMWといえば、いずれのモデルも運転して楽しいというイメージが市場にあり、当然メーカーとしてもそれを意識して開発している。今回フルモデルチェンジした『X3』においても例外ではない。

BMWマーケティングディビジョンプロダクト・マネジメントプロダクト・マネジャーの岡田信之さんは、そういった特徴のひとつとして、バリアブルスポーツステアリングを挙げる。

これは、直進安定性と鋭角なコーナーでの回頭性を両立したもので、例えば、高速道路などあまりステアリングを切らない状態では、「ステアリングの中立付近では、その操作する角度に応じて、前輪の切れ角を少なくします」。対して、ある程度以上ステアリングを切った状態では、ステアリングの切れ角は操作量に対して大きくしている。「駐車場などに入庫する場合、切れ角が大きくなるので、違和感なくクルマがよく曲がると実感が出来ます」。

そして、4WDシステムである「xDrive」は、電子制御で前後のトルク配分を行い、通常はフロント40、リア60で配分しているものを、0:100まで可変配分する。

さらに新型X3にはパフォーマンスコントロールというものが装備される。これはコーナリング時に内側のタイヤにブレーキを掛けるシステムで、岡田さんは「ボートを漕いでいるときに片側のオールを水中で止めると、そこを軸として曲がるようなイメージ」といい、「片側にブレーキを掛けることで、デフの特性上、反作用で反対側にトルクがかかるので、より自然にクルマが曲がろうとするものです」。

ただし、ブレーキを掛けるため、運動エネルギーは減ってしまう。そこでエンジンマネージメントでトルクを補正し、クルマが減速しているという感覚をドライバーが覚えることなく、クルマがよりコーナーを積極的に曲がろうとするのである。

「これらxDriveの前後トルク配分と、パフォーマンスコントロールのトルク配分によるコーナリングのしやすさというものを合わせることで、コーナーをよりスポーティに走り抜けることが出来るのです」とX3の走りに自信を見せた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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